先祖帰り?(東京メトロ10000系にボルスタ付き台車)

 ちょっと前ですが、東京メトロから(西武池袋線/東武東上線)-池袋-渋谷-(東急東横線)向けの新型車量として10000系が発表されました。正面デザインは今までの鋭角的なのと違って、また、丸っこくしたなぁ。と思っていたのですが、拝見させていただいているレイルマガジンの編集長ご自身が書かれているブログ『編集長敬白』で紹介された折に台車がボルスタ付きであり、このボルスタレス一辺倒のご時世に珍しいという記載がありました。このボルスタって聞き流していましたがなんなんでしょ? そして、何で無くなっていったのか? 有ると保守性が良くなるということなのですが、なんで?

 まず、ボルスタレス台車とボルスタ台車の違いですが、鉄道車両Tipsが非常に詳しいです。(私も、別のところで良いからこういう風に纏め上げるだけのセンスがほしいなぁ)

 ・上記リンクは、トップページなので、
   トップページ
    → 簡単用語解説
     → 13番の『ボルスタレス台車とは?・・・』
  とたどってください。

 読んでいってかいつまんだところでは、

 ボルスタとは、
  ・台車と車体の間に入る。
  ・進行方向と垂直な方向に入れられていて、駆動力を車体へ伝える伝道路の一つである。
  ・曲線を進む際に車体が向く方向と台車の向く方向が異なるが、ボルスタは、車体が向く方向に同期している(台車との間に角度が付く)。この角度がずれるときの抵抗は、ボルスタ-台車間で行う
  ・空気バネは、ボルスタと車体間に配置される(縦方向(Z方向)の力がかかるのみ)

 欠点は、
  ・台車の重量が、ボルスタ分増加する
  ・部品点数が増加するので保守量が増大する。

 という感じで理解しました。

 ただ、この理解だとメトロ10000系で新型ボルスタ付き台車を採用した事で保守量が低下したという説明と矛盾します。

 では、ボルスタレス台車(今は新幹線まで含めてほぼこの形式だという話)とは

  ・台車と車体が中心のピンで直接結ばれている。
  ・車体の向いている方向と台車が向いている方向が異なった場合、その力は空気バネで緩和する。
  ・ボルスタが無い分軽量化が可能

 で、一見良い事だらけなんですが....さらに読み進めると

  ・開発当初のものは、不要なギミックが付いていないようだけど最近の物は、空気バネが複雑化したり、乗り心地を改善するためにヨーダンパという回転方向への振動を抑えるギミックが追加されたりしている。
  ・特に、最近主流のZリンク方式では、小さなボルスタのようなものが存在するようになっている。

 となっています。大体ここまでくると、なんで、東京メトロ10000系がボルスタ方式に戻ったかというのがおぼろげながら類推できるようになりました。(あくまでドシロウトの言うことですから.....違っていてもご容赦)

 1.ボルスタレス台車は、乗り心地を改善していくうちに当初無かったギミックが増加して部品点数が増大すると同時に保守量が増大した。
 2.駆動力伝達機構のうちZリンク方式というものは、すでにボルスタに近い機構が復活している。
 3.となったら、Zリンク方式を進めてボルスタもどきに回転緩和機構を搭載して、空気バネの構造を簡略化してボルスタもどきと車体の間に搭載すると.......

 こういう考え方で進めると、作っているほうはボルスタレス台車の新Zリンク方式という意識かもしれないけど(結構技術者の段階では私も含めてこういうことある)外から見たら、ボルスタ台車復活という話になるし、今までボルスタレス台車で乗り心地改良のためにいろいろつけていたギミックを多少は減らせる。
 重量も、もともともどきというところまで装備されていたのだからさほど増えないし、ギミックの削除分を入れると多分イコールか減るぐらいまでできたのではないだろうか。

 という風に考えてみましたが、実際の構造はどういう形になるのかな?

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この記事へのコメント

みづほ
2006年06月06日 00:04
いつも楽しんで拝見しておりますです。
イラストを見ると昔の私鉄らしい台車ですよね。どの程度まで技術が進んで、軽量化や省コストになっているか楽しみです。
2006年06月06日 00:26
みずほさん。コメントありがとうございます。
 イラストみますとちょっとホームの半透過部にかかっているので見づらいですが、Zリンクというか、ボルスタアンカーというか、と言う形が見えています。温故知新のボルスタ台車。どういう構造になるか楽しみにしています。
hikaru
2006年06月11日 01:17
ボルスターレス台車では、空気ばねによって車体のねじれを補正しています。しかし、今回の13号線は起伏と曲線が強いため不向きなんです。そこでボルスター台車を採用したんです。
台車的にはモノリンク・ユニットブレーキの採用など軽量化が図られていますので保守的にも容易です。
2006年06月11日 07:49
hikaruさん、コメントありがとうございます。
 13号線は、曲線が相当強くなるから空気バネの劣化が速くなりそうだからボルスタ付きを採用したという事なのですね。
 となると、乗り入れる東急と東武、西武(もでしたっけ?)は、ボルスタレスのままだから整備に苦労するようになるのかもしれないですね。新しい路線は、色々と避けなくてはならないものが多いので負担が大きそうですね。
台車の素人
2006年06月18日 18:50
うーん。確かに下記のURL内のボルスタレス付き台車?をみるとシンプルな感じがしますが・・・、銀座線もそうかと思ったりしています。
http://www.geocities.jp/metrojpn/chika13gou.html
2006年06月19日 23:03
台車の素人さん、コメントありがとうございます。
 ご紹介いただいたサイトを拝見させていただきました。写真を見るとZリンク(モノリンクでしょうか)が大きくて空気バネが良く見えないですね。シンプルそうですが.....趣味誌は明後日発売になりますね。何か情報のっているかな。楽しみにしています(^^)
名無しの新幹線
2010年09月19日 19:33
こんにちは。
今回の10000系にボルスタ(バネ)が付いた理由としては、カーブを走行する時の、安定性の高さが上げられます。
営団地下鉄の電車からボルスタが消えたのは1968年、千代田線用に導入された6000系以降のことです。
ボルスタが再び付けられる契機となったのは2000年、日比谷線と東急東横線が交わる中目黒駅付近で、03系が急カーブを走行中に線路に乗り上げて脱線し、対向線路を走ってきた東武20000系に側面衝突、死者5人、負傷者64人を出す事故がありました。
このとき、ボルスタレスであった03系は軸が軽く、急カーブを走行中にバランスを崩して乗り上げ、脱線してしまいました。
営団・東京メトロでは、この事故をきっかけに、見直しが始まったということです。

この記事へのトラックバック

  • 新ボルスタ台車ってなに

    Excerpt:  面白いネタで好きな茶豆さんのブログに出たので思い出したのですが、東京メトロが13号線用の新車として10000系を作るニュースが出ました。で、職場のこゆいマニアな方が「ボルスタ付きだって知ってました?.. Weblog: 鉄分補給を告白する日記みたいなの racked: 2006-06-05 23:37
  • ここは酷いヌル点ですね

    Excerpt: ヌル点:ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060622/241578/ ガッ Weblog: 障害報告@webry racked: 2006-06-30 03:04